一口に婚活と言えど、婚活にはさまざまな種類があります。とくに結婚相談所には、結婚相談所ならではのルールが存在しています。
ズバリ、結婚相談所ならではのルールは「交際の進め方」です。
結婚相談所での交際の進め方は、お見合いをして、マッチングしたあとに仮交際。交際を経て「成婚退会」という流れになります。
この記事では、成婚に至るまで、どの程度期間を要するのか一般的な意見をまとめました。
結婚相談所を利用する前におさえておきたいポイントとして、仮交際・交際・成婚ルールの解説や、各段階のデート回数についても触れています。
これから婚活を始めたいあなたの参考となれば幸いです。
目次
結婚相談所での婚活は難しい…?そう感じる理由とは
結婚したいけど、相手がいない……。婚活パーティーやマッチングアプリも利用しているけれど、なかなか成果が出ない。
そんなとき、結婚相談所を利用してみたい!と、考えたことはありませんか? しかし、婚活の中でも結婚相談所は、少し敷居が高く感じるでしょう。
結婚相談所の敷居が高く感じる理由は、一般的な婚活よりもまとまった費用が必要なことと、結婚相談所ならではのルールにあります。
結婚相談所に必要な費用は?
たとえば、結婚相談所で活動する際、最初の入会金として10万円程度の費用が必要です。
またお見合いをする際にお見合い料金がかかる相談所もあれば、月会費が必要となる相談所もあります。
成婚が決まり、相談所を退会する際には10〜20万円の成婚料金を支払わなければなりません。
婚活パーティーやマッチングアプリよりも費用がかさむため、結婚相談所での婚活に躊躇する人も少なくないのです。
結婚相談所ならではの交際の流れは?
また、結婚相談所での交際の流れは以下の通りです。
仮交際
交際(真剣交際)
成婚退会
仮交際で正式に交際できるか吟味して、交際期間に結婚の意思を固める。そして、成婚退会をしたあとに同棲をスタートさせたり、正式に婚姻届けを出したりします。
結婚相談所でのデート回数・交際ステップを徹底解説
では、次に結婚相談所の仮交際・交際(真剣交際)・成婚退会について解説します。
それぞれのステップでどれくらいの頻度でデートを行うのか?また、どんな流れで交際をするのかステップに分けてお話していきます。
お見合いから仮交際までに発展するまでのデート回数は1回
結婚相談所では、まず相手探しからスタートします。
自分自身で、希望条件を検索して、異性のプロフィールなどからお見合いを申し込んでくれたり、仲介人が「この人に合いそうだ」と思う方を何名か紹介してくれたりして、お見合い相手を探します。
お見合いを申し込んだり、申し込まれたりして、お見合いが成立すると、仲介人同士がお見合いの日取りをセッティングして、ここでやっと対面できます。
お見合いでは、いままでプロフィールでしか拝見していないお相手と、実際に会うことになります。
お見合いでの印象で、実際に相手と会って、次のステップとなる「仮交際」に進んでいいかを検討します。
仮交際までお相手との会うはたった一度です。 ここで仮交際に至ることができなければ、結婚相談所では、次の相手を探すことになります。 お見合いの制限時間は、1時間程度なので、お見合いの前にお相手のプロフィールで気になった点を質問してみたり、どんな会話をするのかあらかじめリサーチしておきましょう!
仮交際は第一印象で決断してもOK
仮交際期間とは、正式に交際するまでのお試し期間です。
お見合いが終了して、双方が「もう一度会ってみたい」と思ったら仮交際期間としてお見合い以外の場所で会うことができます。
お見合いから仮交際までのあいだ、相手と何度も会って仮交際をするかどうか、検討するということはできません。
「結婚相手になるかもしれないのだから、慎重に行かないと…」と思ってしまいますが、慎重になりすぎてしまうと仮交際にすら発展できません。
そもそも結婚相談所は、結婚願望がある者同士が集まる場所なのですから、「交際」という言葉を深く受け取りすぎず、どんな人柄なのか知る期間くらいに思っておきましょう!
仮交際から真剣交際までのデート回数の目安は約3~4回
次に仮交際から真剣交際までの流れを解説していきましょう!
結婚相談所での仮交際とは、結婚のための真剣交際の前にある段階で、仮交際から真剣交際に到るまでのデート回数は、3~4回が目安です。
中には、1回のデートへ進む方もいらっしゃいます。
しかし、真剣交際に進むまでは、別の相手とお見合いをしたり、複数の相手と仮交際を進めてもOKとなっていたり、お見合いの申し込み・受け入れも可能な相談所がほとんどなので、仮交際中は相手を別の人間に取られてしまう危険性もあるのです。
仮交際時は連絡先の交換もOK!
仮交際に進むと、お互いに電話番号・メールアドレス・LINEの交換が許可されます。
コミュニケーションはデートだけではありません。相手とスケジュールが合わずにデートができなくても、オンライン上でやりとりすることはできます。
最近ではZOOM飲み会や、オンラインゲームでのチャットも流行っていて、「仮交際中にあつ森で遊んでいたんです」なんて方もいらっしゃるほど。
お相手が抵抗を抱いていないコミュニケーションツールを使って、デート以外の方法でやりとりするのも一つの戦略かもしれませんね。
仮交際中の過度なスキンシップは要注意
仮交際相手と仲良くなってしまった場合、どの程度の交際をしていいかわからないという疑問をお持ちでしょう。
結婚に至る流れの中で、スキンシップも意識する方もこの段階でいらっしゃると思います。
しかし、結婚相談所は一般的な男女の関係とは異なります。
たとえば「仮交際中なのだから、キスくらいいいだろう」とキスに踏み切ったところ、強引な人だと思われて交際終了になってしまうこともあります。
仮交際の段階ではスキンシップと言っても、会話を重視したスキンシップをメーンとしましょう。
真剣交際から成婚までのデート回数は10回程度
仮交際からお互いが真剣交際の決意を固めたら、次はいよいよ真剣交際の段階にステップアップできます。
この期間で「本当にこの相手と結婚していいか」じっくり、見極めていきます。
真剣交際に至れば、デートの回数は7~10回あたりです。
多くの方々は、一週間に一度程度のペースでデートしています。結婚する相手だからこそ、しっかり内面を知ったり、時間を共有したりしないと簡単に答えは出すことができないからです。
真剣交際の期間は、結婚を前提として付き合っている自覚を強くもち、結婚に対しての気持ちやステップを具体的に擦り合わせていきましょう!
真剣交際時のデートは身内・知人への紹介もあり
真剣交際の時点で、お互いの両親に挨拶をしたり、お互いの友達に紹介したりする方も珍しくはありません。
せっかく成婚退会できても、両家の問題で婚約破棄になるリスクがあるからです。
また、お互いの友達を紹介しあうことで、相手がどのような価値観を持っていて、どのような環境で生きているのかが明確となります。
友だちも結婚に対して客観的に判断してくれて、より結婚への道を縮めることができるかもしれませんね。
真剣交際は複数交際やお見合いができない
結婚相談所の真剣交際は、おおかた、3ヶ月。長くても半年となっています。
一般的な交際なら、1年付き合ってから同棲する・3年付き合ってから結婚するなど、長い期間をかけて結婚へと進むカップルが多いですが、結婚相談所の交際は、時間との勝負です。
真剣交際がスタートした時点で、本当に結婚するのか…?それとも見切りをつけて婚活を仕切りなおすのか…?究極の二択を決断しなければなりません。
そんな真剣交際は、注意しなければならないポイントがあります。
それは「真剣交際中にはその相手としか婚活はすることができない」という点です。
たとえ、他の相手からお見合い申し込みが来てもお見合いを受け付けられませんし、仮交際中のように同時交際を行えません。
真剣交際は、男性も女性も関係を深めあうタイミングです。お互いがたった一人のお相手と向き合って、全身全霊で結婚を考えていかねばなりません。
真剣交際中は女性も受け身になるべからず
真剣交際中によくあるのが「男性からのプロポーズを待っていればいい」「男性側からプロポーズしてほしい」という女性からの悩みです。
しかし、ただ待っているだけでは、タイミングを逃してしまう可能性もあります。
実際にスムーズに成婚退会されたカップルには、女性の方が積極的だったという特徴があります。
絶対的にそうとは限らないものの、結婚は人生において、大きな分岐点です。
だからこそ、決断が出せないのは、男性も女性も同じ。
女性側も受け身で待っているだけでなく、自分の気持ちをストレートに伝えていきましょう!
男性側も女性側も、一生に一度しかないお相手とのチャンスに、勇気を持って向き合ってくださいね。
デート回数だけじゃない!結婚相談所には様々なルールが…
結婚相談所には、結婚相談所ならではのルールがあります。とくに注意したいのが以下4つです。
・お見合いの場所でお互いに連絡先を交換しない
・お断りや申し込みは相談所を通すこと
・真剣交際はマックス半年まで
・肉体関係を持たないこと
それぞれの注意点を詳しく解説していきましょう。
お見合い場所で連絡先を交換しない
お見合いの場所で、お互いに連絡先は交換するのはご法度です。
結婚相談所は仲介人が2人の仲をとり持つというメリットがあります。
これは安全に婚活をするためのルールでもあるのです。
お見合いの時点でお相手が気になっても、直接連絡先を教えたり、聞いたりしてはなりません。
結婚相談所の料金形態では、成婚料金というものがあります。
お見合いの時点でお互いが「この人と成婚するかも…!」と感じると成婚料金をケチりたくなる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、だからといって仲介人を通さず直接連絡先を交換するのはご法度です。
強制退会などの厳しい罰則が待っています。
また、もしも結婚相談所を介さずに二人きりで関係を進めてしまうと、もしもお相手がストーカーに発展してしまったり、トラブルに巻き込まれてしまったりしたときに、結婚相談所も立ち入れなくなってしまいます。
このような事例は極めて稀ですが、トラブルに巻き込まれないためにも、仲介人を通してやりとりしましょう!
お断りや申し込みは相談所を通すこと
結婚相談所では、お見合いが終了したら仲介人にお見合いの感想を伝えることになっています。
そして、お互いがもう一度会ってみたいという場合には、結婚相談所を通じて、連絡先の交換を行います。
もちろんお断りをする際も結婚相談所を介してお伝えするルールとなっています。
結婚相談所を通して断りを入れるので、気兼ねしないで、NOという決断をしてもらって問題はありません。
ただし、お見合いや交際のお断りや、結婚の約束を相手に直接伝えてはなりません。 トラブルを防ぐためにも、仲介人を通してお伝えすることになっています。
また、交際終了となってしまったあと、お相手と再び連絡を取ることも、ルール違反です。
結婚相談所では会員の安全確保や、トラブルを防ぐために様々なルールが用意されています。住所や連絡先などの個人情報の取り扱いには十分に注意しましょう。
たとえ仮交際中であったとしても、送ってもらう際は最寄り駅まで…など自宅を特定されないようにしておくと安心です。
結婚相談所での交際期間は半年
仮交際は3~4回では少ないという人たちもいらっしゃるのかもしれません。
しかし、結婚相談所では、仮交際から成婚までを3カ月(半年)というルールを設定しています。
これは、多くの結婚相談所が加盟している日本結婚相談所連盟(IBJ)のルールです。交際期間が半年を超えてしまいそうな場合はお互いの仲介人に相談する必要があります。
なぜこのようなルールがあるかというと、婚活者にとって時間は貴重だから。
ここで時間を消費してしまえば、婚活者にとって大切な時間が削られてしまうことになります。
もちろん、結婚相手を選ぶために婚活をしているのだから、もっと相手を吟味したいという気持ちは理解できます。
しかし、結婚相談所での婚活は決断に時間をかければかけるほど、また新たな出会いを探す可能性も低くなるのです。
厳しい話ですが、婚活は年齢を重ねれば重ねるほど、難易度が上がります。とくに女性の場合、妊娠・出産への危機感を抱いている方も多いです。 だからこそ、婚活は決断するタイミングにも期間にも、シビアでなければなりません。
結婚相談所ではセックス禁止って本当?肉体関係は持たない!
結婚相談所のルールでは、成婚退会するまで、性交渉・セックスはNGとされています。
「結婚するかもしれない相手なのに、セックス禁止なんておかしい…」と感じるかもしれませんが、セックスの相談は仲介人も立ち入れないデリケートな問題です。
そんなデリケートな問題だからこそ、仲介人もアドバイスできないのです。
過去のケースでは、仮交際の段階で、相手の身体をタッチしようとして、結果、不信感をもたれて結婚には至らなかったというケースが多数あります。
とはいえ、「お泊まりデートや性交渉はNG」という決まりはあるものの、キスやハグに対しての具体的なルールが存在しないので、婚活中のスキンシップは難しいポイントですよね…。
手を繋ぐ、キスをするなどの禁止行為とならないスキンシップに関しては仲介人に相談してから、チャレンジするのが安心かもしれません。
せっかく結婚相談所で活動しているのですから、不安なことや相手に直接聞きにくいことは、仲介人に相談したり、力になってもらったりしてくださいね。
まとめ
いかがでしょうか。
今回、結婚相談所仮交際、交際、成婚について解説しました。
婚活をスムーズに進めるためにも、仮交際、交際、成婚の持つ意味をしっかり理解しおきましょう!
そして、仮交際、交際、成婚の意味だけでなく、それぞれのステップが持つ役割や、結婚相談所のルールやマナーも覚えておいてくださいね。
結婚相談所は健全に「結婚の意思」を持っている人たちの出会いの場所であり、その出会いの場所の秩序を乱さないためにも細かいルールが用意されています。
めんどくさく感じてしまうようなルールもありますが、婚活中の人にとって貴重な時間を有効活用するためにも、結婚相談所ならではの過程やルールがあるのです。
結婚相談所を利用している以上、結婚相談所のルールを守るのは当然のこと。仮交際、交際、成婚が何はしっかり理解してくださいね!