結婚相談所で出会って結婚式を迎える場合、「馴れ初めをなんて伝えよう?」と悩む人はとても多いです。
悪いことをしているわけではないのに、「結婚相談所で知り合いました」とは言いたくないと考えるカップル向けに、軽やかに馴れ初めの伝え方をクリアする方法を紹介します。
思い悩む必要なく、さらりとかわす対策はありますよ。
- 結婚式で馴れ初めを言う必要はあるの?
- 結婚相談所で結婚した場合の馴れ初めの作り方
そもそも馴れ初めとは?
馴れ初めとはなんでしょうか?
三省堂の辞書によると
「(男女が)親しくなったきっかけ」-三省堂
とあります。
赤の他人同士だった2人がどのように出会い、結婚にいたることになったのかというストーリー、それが馴れ初めです。
結婚式で馴れ初めを言う必要はあるの?
結婚式で馴れ初めを言わなくてはいけないというルールはありません。
しかし馴れ初めはみんなが気になる話題ですし、スピーチでは鉄板ネタです。
本人達が特に言わなくても、出席者達は「無難な話題」として社交辞令のように聞いてきます。
「馴れ初めはヒ・ミ・ツ♡」などと言うと、あらぬ憶測や誤解が独り歩きしてしまったり、場が白けてしまったりするリスクが高いです。
あまり語りたくない時こそ、最初にゲストみんなに向かってスピーチなどで一方的に「馴れ初めは〇〇です」とさらりと語ってしまいましょう。
先手を打ってしまうのもあり!
また、席次表にお互いのプロフィールを記載する項目に「出会ったきっかけ」を追加し、嘘にならないくらいにぼかした回答を記載することで無駄な詮索をされずに済むこともあります。
それ以上の詮索をされる心配はなし!
結婚式の進行役である司会者に馴れ初めを話してもらうことも有効なので、自分たちで思い悩むよりも結婚式の専門スタッフに一度相談してみることもおすすめです。
自分たちでゲストに馴れ初めを話さなくても大丈夫!
馴れ初めがありきたりだったり納得しやすかったりするものならば、話題は馴れ初めよりも新婚旅行や新居、得意料理などに移りやすいでしょう。
人は隠されているものほど知りたくなる生き物です。
馴れ初めは正直に言わなくても問題なし!
結婚式を挙げる場合、馴れ初めは避けては通れない話題と言えるでしょう。
しかし、プレッシャーに感じないでください。
みんなは嘘偽りない真実を知りたいのではなく、祝福したい気持ちや好奇心から聞いてきています。
新郎新婦を困らすことなど、1mmも望んではいないのです。
馴れ初めは必ずしも正直に言う必要はありません。
結婚式が滞りなく進行し、今後の関係にも支障をきたさない「馴れ初め」を語れば十分なのです。
真っ赤な嘘をつくのはボロが出やすいですし、罪悪感も抱いてしまいやすいのでおすすめしませんが、「結婚相談所で婚活」という直接的な表現なしでも「馴れ初め」を語ることはいくらでもできます。
夫婦は共通認識で
馴れ初めをどうするかは、必ず夫婦で決めましょう。
一方は隠したい、一方はオープンになんてことになると、色々とつじつまが合わなくなってしまいます。
「結婚相談所で出会ったこと」は恥ずかしいことではありませんが、まだ世間に浸透している方法ではないため、特に年配者や噂好きの友人、知人に知られて嫌な思いをしてしまうカップルもいます。
その理由として多いのは、これから一緒に生きていくパートナーなのに「話が違う=意思疎通が出来ていない」と思われ、心配されてしまうためです。
もしも深堀されたときのためにも、細かいところまでしっかり2人の共通認識として決めておくと安心でしょう。
親しい友人や家族にだけ言うのもあり
結婚相談所での婚活による結婚は大勢に対しては言いにくいものかもしれませんが、親しい友人や家族だけには正直に伝えることも検討してみましょう。
誤解や軽蔑、偏見を持たれてしまう可能性も…
結婚相談所はとても効率的な婚活方法ですが、利用したことが無い人にとっては良く分からない世界です。
信頼関係があって、自分の話をじっくりと聞いて受け入れてくれる、受け入れて欲しい、真実を知って欲しいと思える相手だけには結婚式以外の場で「実はね……」と伝えるのもありです。
特に未婚の親しい友人に真実を伝えることで、「結婚紹介所で婚活し結婚に至ることが出来る」という希望を持ってもらえることもあります。
正直に話すことでより良い関係を築けるきっかけになることもあることを覚えておきましょう。
【参考例】
結婚相談所で結婚した場合の馴れ初め
結婚相談所で結婚式した場合の無難な馴れ初めの語り方について紹介します。
- 適度に真実を絡めること
- パートナーと口裏を合わせること
- 出会った背景ではなく第一印象や惹かれた部分を中心に語ること
そして出会ったときの背景状況を詳細に語るよりも、相手へ抱いた印象、どんなところに惹かれたのかなどを話しの焦点に持っていきましょう。
2人でうまい「馴れ初め話」を作れない時には結婚式のプランナーさんや司会の人などに相談するのがおすすめです。
結婚式関係のスタッフはこのようなことに慣れているので、ゲストが納得しやすいストーリー作りの手助けをしてくれるでしょう。
趣味を通して出会った
結婚相談所で趣味が同じ人とお見合いをした場合も「趣味を通して出会った」と言うことができます。
スポーツ観戦が趣味の場合、デートでスポーツ観戦をしたり、スポーツバーへ行ったりしたのならばそこを「出会いの場」と言いましょう。
「事前にプロフィールを見て連絡を取り合った」などという過程はすっ飛ばし、「スポーツバーで応援していたら、隣に座った男性が同じ選手のファンだったことが分かって意気投合しちゃって、連絡先を交換し合い……」などと話します。
食べ歩きや旅行、音楽などでも同様に使える手で、不自然さが無いので使いやすい方法です。
「同じものが好きで距離が縮まった」というのはとても説得力があります。
ただし、「初めて会った場所」「親しくなったきかっかけ(落とし物を拾ったなど)」などは口裏を合わせておいてください。
友人の紹介で知り合った
友人の紹介で知り合ったというのはとても当たり障りがなく、無難な馴れ初めです。
結婚相談所のスタッフを友人に置きかえ、「友人が『私に紹介したい人がいる』って言ってくれたんです。『絶対に相性がいいから!』って。それが彼だったんです」と言いましょう。
しかし「で、その友人って誰?」と突っ込まれてしまうと少し困るのがこの馴れ初めの弱点です。
それ程のキューピットを結婚式に呼んでいないことも怪しまれやすいでしょう。
そのため「友人」ではなく「共通の知人」と言い換える方法もあります。
結婚相談所のスタッフも「共通の知人」で嘘になりませんし、友人と呼ぶ程親しい関係でないのならば結婚式にいなくても不自然ではありません。
親や親戚からの紹介
親や親戚からの紹介ということにする場合は、両親や親族には本当のことを話しておく必要があります。
友人などに馴れ初めを隠したい場合には一番有効で自然でしょう。
両家の親に「結婚相談所が出会いだった」と話す必要はありませんが、紹介した当事者となる親や親族になぜ結婚式で言いたくないのかをしっかり伝えておくことが重要となります。
親や親戚からの紹介なら、深堀される心配もありません。
しっかりと口裏を合わせてもらわないとのちのちバレてしまうなんてことにもなりかねないので注意しましょう。
仕事場で出会った
仕事での接点がありそうな2人ならば、仕事場で出会ったという馴れ初めも可能です。
大人が自宅以外で1番長い時間を過ごす場所、職場で出会ったというのはとても自然に聞こえます。
- 接客業やサービス業をしていた時のお客さんだった
同業者パーティーや異種業者交流会、親睦会、業界のSNS
仕事場で出会った場合の馴れ初めはこのような例がありますが、結婚式では仕事関係者を呼ぶことも多いので、ボロが出ないように注意しましょう。
また客とスタッフという関係で知り合った設定で、あまりにも早くゴールインしてしまうとナンパや軽い人という誤解を受けやすくもなります。
この場合は、「どちらかの一目惚れ」や「お互いに運命を感じた」などドラマのラブストーリーのような設定にすると盛り上がります。
結婚相談所の担当者に相談
事前に担当の人に相談しておくのも手です。結婚相談所の担当カウンセラーは結婚相談所で出会って結婚までを見送る専門です。
馴れ初めについても、何組もの夫婦の相談を受けて解決したはずですので、事前にどうしたら良いかを相談してみましょう。
きっと二人に合った方法を見つけることができます。
馴れ初めのポイントまとめ
- 正直に事実をそのまま伝える必要はない
- 「趣味を通して」「友人の紹介」「仕事で」の理由が使いやすい
- 適度に真実を絡めること
- パートナーと口裏を合わせること
- 出会った背景ではなく第一印象や惹かれた部分を中心に語ること
結婚式などで「結婚相談所」という単語を出さずに馴れ初めを語るのは難しくありません。
みんなが知りたいのは出会い方の詳細ではなく、「どのように惹かれ合い、愛を育んできたか」です。
「正直に話さなければ不誠実」「お祝い事に嘘をつくのは良くない」などと思い込んで悩み過ぎないでください。
結婚相談所による婚活のシステムは関わったことが無い人にとっては未知の世界ですし、嫌な思いをしたエピソードも世間にはよく出回っています。
結婚式の場で敢えて誤解や偏見を招くようなことを言う必要はありません。
しかし親しい人、じっくりと馴れ初めを聞いて欲しい人にだけは伝えてみるのもおすすめです。