結婚相談所に登録したものの、あらゆる事情で退会せざるを得なくなるケースは多いです。
退会する場合には、違約金が発生するのか、返金があるのかは気になるところ。
そこでこの記事では、結婚相談所を退会するときにトラブルにならないよう、スムーズな退会方法を紹介します。
- 結婚相談所で多い退会理由
- 結婚相談所の退会方法
- 結婚相談所の退会時に注意すべきこと
目次
結婚相談所の退会の2つのパターン
結婚相談所を退会するのには2つのパターンがあります。
- 結婚相談所内での出会いがめでたく結婚につながり、成婚退会するパターン
- 諸々の事情により、成婚する前に普通に退会するパターン
成婚退会できたらうれしいものですが、婚活中のさまざまな事情で途中で退会したくなったり、退会せざるを得なくなったりすることもあるでしょう。
この記事では成婚退会以外の途中退会に焦点を当てて、退会手続きの方法や途中退会する理由などを詳しく紹介します。
結婚相談所をスムーズに退会する4つの手続き方法
それでは結婚相談所をスムーズに退会するには、どのような手続きを取ればいいのでしょうか。
いくつか方法があり、それぞれにメリットやデメリットがあるので、ご自分やその会社・サービスに合った退会方法を選んでください。
店舗で手続き退会
・退会手続きが確実に行われていることを確かめられる
【デメリット】
・引き止められる可能性が高い
店舗で直接退会手続きを取るのが一番確実な方法です。
退会の手続きが最後まで確実に行われているか、目で見て確かめられるのが最大のメリットです。
ただし対面である以上、引き止めに遭う可能性は高いですし、交渉に弱い人だと気持ちが揺らいで「結局退会できなかった」となる場合があるのがデメリットといえます。
電話退会
・比較的気軽に退会できる
【デメリット】
・引き止められる可能性がある
・退会の確実性が低い
電話退会は比較的気軽ですが、直接担当者と話す形となるのでこちらも引き止められやすいでしょう。
また、退会が口約束で終わってしまいかねないのも問題として残ります。
電話1本で退会できるケースもありますが、あまりおすすめできる方法ではありません。
郵送退会
・気軽に退会できる
【デメリット】
・退会の確実性が低い
郵送で退会の旨を伝える書面を送り、退会する方法もあります。
引き止められたり気まずい思いをしたりしなくて済むのがメリットです。
一方で、「そんな書類は受け取っていない」と言われてしまい退会できないケースもあります。
内容証明郵便を利用して、公的に記録が残る形で送りましょう。
退会届の書き方
退会届の所定フォーマットが結婚相談所で用意されている場合は、所定フォーマットを利用しましょう。
もしフォーマット等がない場合は、下記のテンプレートを利用するのも便利です。
- 氏名・性別
- 生年月日
- 印鑑
- 住所・電話番号
- 会員番号(あれば)
など必要事項をしっかり記入して提出してください。
参考:退会届のテンプレート
WEB・メール退会
・気軽に退会できる
【デメリット】
・退会の確実性が低い
WEBやメールでの退会も、担当者やスタッフと顔を合わせたり話したりしなくて済む気軽さはあります。
実際に大手の結婚相談所で、WEBのメールフォームのみで退会できるサービスもあります。
ただしこちらの場合も、メールは送ったものの退会手続きが進んでいない、というケースがあるので、その後の確認は必要です。
結婚相談所の退会に料金はかかる?
結婚相談所の退会に違約金がかかるケースがありますが、実際にはそれほど大きな額は要求されません。
以下で確認して、冷静に対処してください。
成婚退会でない場合の違約金
- およそ2万円前後が相場
- 成婚退会にもかかわらず偽って退会するのはNG
結婚相談所によりますが、成婚退会ではない場合に違約金がかかる結婚相談所もあります。
大手の結婚相談所で違約金が発生する会社でも、最大2万円前後です。
逆に成婚料が5~20万円発生するからと、成婚退会であるにも関わらず普通の退会の末結婚するのはタブーです。
成婚料の他に違約金を払わされてしまいます。
返金は結婚相談所によって異なる
一定期間内に出会いがなかった場合は、返金保証制度を設けている結婚相談所もあります。
大手の結婚相談所では、
- IBJメンバーズ
- パートナーエージェント
- ツヴァイ
- オーネット
などが返金に対応しています。
利用したコースやサービスによっても異なりますので、実際に確認し担当者に相談してみてください。
8日以内ならクーリング・オフ制度適用
結婚相談所に登録してみたけれどもやっぱりやめたい、というケースもあるでしょう。
契約から8日以内であればクーリング・オフ制度で、どの会社のサービスでも、いかなる理由でも、解約および全額返金が可能です。
結婚相談所退会時の注意点4つ
結婚相談所を退会する際には、以下の点に注意しましょう。
- 退会したつもりでいたのが退会扱いになっておらず高額の請求を受けた
- 強い引き止めに遭っていて退会できない
このようなトラブルもあります。
高い料金と、結婚という人生の大きな選択がかかっているからこそ、間違いのないようにしたいですね。自分で防げるトラブルは未然に防ぎましょう。
返金や違約金に関する契約内容を把握する
- 返金は発生するプランなのか
- 不当な請求はないか
途中退会で発生する返金や違約金などは入会時にきっちり押さえておくことが必須ですが、思い違いはなかったか、退会前に再び入会時の書類を見て確認します。
返金制度で戻ってくる額も大きいものなので、利用したコースやサービスで返金に該当するかどうか確認しておきましょう。
また、違約金が発生しない内容なのに請求されてしまった、違約金の話を持ち出されて退会できない、などのトラブルがないようにしておきたいところです。
退会手続きは書面に残る形で行う
- 書類送付は内容証明郵便を利用
- 手続き完了の連絡をもらう
退会手続きは対面や電話での口約束だけで終わらせないことがポイントです。
本人は退会したつもりでいても会社で正式な退会処理が行われず、翌月からも高額な請求が行われていたというケースもあります。
公的に記録が残るようにしておきましょう。
退会手続きが進まない場合は相談
上記に留意しながら正式な手順で退会手続きをしているにも関わらず退会が進まない場合は、国民生活センターに相談しましょう。
消費者ホットライン「188」で電話相談ができます。
引き止められてもきっぱり断る
- 退会理由を明確に伝える
- 引き止める理由を聞き出す
退会の申し出をすると「もっといい人を紹介するから」「これまでせっかく払ってきたお金がもったいない」などと、担当者や結婚相談所のスタッフが引き止めの交渉をする場合があります。
しかし、引き止められるままダラダラと続けていても成果につながるとはいいがたいです。
うまく断るテクニック
「なんとなく出会えなさそうだから他で探す」といった理由では引き止められるのは確実なので、こちらも退会に至った事情を明確に説明しておくのがポイントです。
それでも引き止められるなら、引き止められている理由をはっきり聞きましょう。
濁したり、担当者都合だったりする場合はしっかり断ります。
結婚相談所を退会する理由6つ
成婚前に結婚相談所を退会する主な理由として、以下のような例が挙げられます。
- 理想の相手が見つからない
- 活動費用の負担
- 結婚相談所以外でパートナーが見つかった
- 担当者・サービスに不満⑤婚活に疲れた・やめたい
- 自己都合
大手の有名な結婚相談所でも、成婚率は3割程度。
大ざっぱにいうと3人に2人は結婚が成立せず、婚活をやめたり別の方法で結婚したりしています。
理想の相手が見つからない
希望の条件に合う相手がいない、お見合いが成立しないなどで、せっかく結婚相談所に登録したのに理想の相手が見つからないという事態もあります。
結婚相談所で成婚しているカップルの多くは、1年以内に出会って結婚を決めています。
1年経っても理想の相手が見つからないなら、続けるかどうか考えるべきタイミングといえるでしょう。
なかなか理想のお相手に出会えない…とお悩みの方、もしかしたらお相手に求める条件が厳しすぎるのかもしれません。退会を検討する前に、今一度条件を見直してみるのも一つの手です。
関連:【男女別】結婚相談所で「高望み」認定されてしまう条件とは?
活動費用の負担
結婚相談所の費用は他の婚活方法より高く、入会金だけでなく月々の会費も負担が大きいものです。
3、4カ月で結婚が決まれば割に合うかな、と思っていた方でも、結婚相談所での婚活が半年以上と長引けば、活動費用を非常に負担に感じてしまうでしょう。
仕事などで忙しくなかなかお見合いを成立させられない方にとっても、活動費用が無駄に思えてしまうものです。
関連:結婚相談所の料金が高い理由とは?料金相場と内訳、安く利用するコツ3選も紹介
結婚相談所以外でパートナーが見つかった
結婚相談所で異性とのコミュニケーションを学び、自分にも自信がつくと、他の場所での出会いから結婚につなげやすくなるのも事実です。
結婚相談所以外で知り合ったパートナーとの結婚が成立しても、成婚退会とはなりません。
担当者・サービスに不満
手厚いサポートが魅力の結婚相談所ですが、担当者によっても内容に差があったり、その人との合う合わないがあるのは事実です。
ゆっくり婚活をしたいのに担当者がおせっかいを焼いてうるさく感じていたり、理想とは違う人を紹介されて困ったりといったケースも。
結婚相談所のサービスが不十分でなかなか出会わせてもらえないなど、料金の割に合わないと感じて退会を決意する例もあります。
婚活に疲れた・やめたい
婚活を続けていれば疲れることもありますし、結婚を諦めたり、結婚しないことに決めたりすることもあります。
そうなると結婚相談所に続けている意味はなく、退会を考える方もいるでしょう。
しかし、後々婚活を再開したいという場合は休会制度を利用するのも一つの手です。
関連:婚活疲れの原因と対策|婚活をやめる前に試すべき対処法を詳しくご紹介
自己都合
上記以外の自己都合で結婚相談所を退会するケースもあります。
・引越し
・入院
・介護
転勤で遠方へ引っ越すことになれば婚活を続けにくくなりますし、環境の変化もあるでしょう。
自分の病気や親の介護等が発生して、婚活を断念せざるを得なくなるケースもあります。
こうなったら辞め時!結婚相談所を退会すべきタイミング
結婚相談所を退会すべきタイミングとはいつでしょうか?
入会してから一定の期間が経過したときや、金銭的に負担を感じてきたときが退会すべきタイミングです。
以下で詳しく解説していきます。
入会してから1年以上経過した
大手結婚相談所で成婚退会する方の活動期間を見ると、およそ0.5~1年が平均です。
よって、入会して1年以上が経過している場合は結婚相談所との相性や担当者の相性が悪い、もしくは会員層が自分と合っていないなどの理由が考えられます。
「1年で成婚できなかったら退会する」とあらかじめ目標を定めておくと、効率よく結婚相談所を利用できるでしょう。
経済的に余裕がない
結婚相談所は毎月の月額を設定しているところも多く、毎月1万円以上の月会費がかかることも少なくありません。
経済的に厳しく、料金に見合わないと思ったら、その結婚相談所とは見切りをつけるべきタイミングです。
結婚相談所を途中退会しないための5つのポイント
結婚相談所を途中退会するのは面倒なことでもありますし、引き止めや別の婚活方法で迷いが出る人もいるでしょう。
結婚相談所を途中退会しないためには以下の点に気をつけて、うまく利用してください。
自分に合う条件か入会前に見極める
お見合いが多くても仕事が忙しいとなかなか行けませんし、積極的に動ける人なら担当者をおせっかいに感じてしまうこともあるでしょう。
サービスが充実していそうに見えても実際はどうなのか、実際に自分がうまく活用できるサービスなのか、複数の会社を比較しながら条件を入会前に見極めて入りましょう。
関連:結婚相談所の入会に悩む人必見!よくある不安や疑問を解決!安心できる結婚相談所の選び方もご紹介
担当者を変えてもらう
その結婚相談所ではなく単に担当者が合わないだけであれば、退会ではお金やエネルギーが無駄になることも。
担当者の変更に応じている会社も多くあるので、相談して変えてもらうのも手です。
関連:結婚相談所はカウンセラーとの相性が大切!役割や合わない時の対処法もご紹介
自分自身に改善点はないか考える
- アドバイスを活用できているか
- 理想は高くなっていないか
アドバイスを受けても積極性に動けていないままだったり、条件を多く設定しすぎて相手を限定しすぎていないでしょうか?
自分で改善できる部分をそのままにしていると、他の婚活方法を試しても相手が見つからない、という事態に終わってしまいかねません。
休止制度を利用する
- 都合により数カ月婚活ができない場合
- 成婚までの期間の月会費を減らしたい場合
上記の場合、退会ではなく数カ月活動を止める休止制度を利用する手もあります。
一度退会してしまうと、再び結婚相談所で婚活したい場合に、入会したときと同様に料金が発生してしまいます。
また、お見合いで交際が成立し、成婚までの交際の間の休止を認めている結婚相談所も多いです。
入院や身内の介護、仕事が忙しくなったなどの自己都合、結婚相談所の婚活はうまくいっているけれど月々の費用が厳しい、という方は制度を確認してみてください。
各結婚相談所の休会制度の内容はこちら!
退会させられないようルールを守る
それぞれの結婚相談所ではルールが定められており、守らないと強制退会となってしまう場合も…。
たとえば
- ビジネスや宗教への勧誘
- トラブルを起こした
- 婚前交渉(性交渉)をしてしまった
など、結婚相談所によってルールは違いますが、契約時にしっかりルールを確認して順守することで強制退会は防げます。
トラブル防止のためにも知っておきたい、結婚相談所のルールはこちら!
自分に合わないと思ったら退会することも大切!
高いお金を払ったから、と迷ってしまいがちですが、結婚相談所が自分に合わないと感じたら退会するのも1つの方法です。
合わない方法で婚活を続けるよりも自分らしくいられるほうが魅力を発揮でき、婚活もよりうまくいくかもしれません。
退会する場合は、これらを意識しておきましょう。
- 退会手続きは書類など残る形で行う
- 違約金が発生するのか契約書を確認
- 休止制度も検討する
退会の際にトラブルで「こんなはずではなかった」とならないよう、契約内容や退会時の注意点は確認し、ぜひとも悔いのない決断をしてください。
今の結婚相談所が合わないと悩んでいる方は、乗り換えを検討するのもひとつの手です。
お得に入会できる乗り換え割を用意している結婚相談所も数多くあるため、この機会にほかの結婚相談所を見てみてはいかがでしょうか。
以下の記事で乗り換え割のあるおすすめの結婚相談所を紹介していますので、ぜひのぞいてみてください。