厚生労働省が発表している2020年度の離婚件数は25万組を超えており、現代の夫婦にとって「離婚」はもはや珍しいものではありません。
「毎日ギリギリの生活で苦しい」
「自分に何かあったとき、誰を頼ればいいんだろう」
バツイチになったことで、自分の将来に対して不安を感じている女性も多いことでしょう。
金銭的な不安や、一人で生きていくことの寂しさを抱えながら生きていくことはとてもつらいものです。
老後資金の準備は計画を立てて進めていく必要があります。
一人で生きていくことが不安であれば、新しいパートナーを探すという選択肢を前向きに検討しましょう。
今回はバツイチ女性の老後不安を解消するべく、老後資金の貯め方と再婚するメリット・デメリットについて解説します。
目次
バツイチ女性にはどんな老後が待っている?
内閣府が公表している「高齢化の状況及び高齢社会対策の実施状況(平成30年度)」では、65歳以上の高齢者は全人口の28.1%を占めています。
この高齢者を世帯別に見てみると、一人暮らしの世帯が増加傾向にあり、男性は約1割、女性は約2割が一人暮らしです。
離婚後、再婚せずに老後を迎えた場合、下記の3つの懸念があります。
- ふとした時に寂しさを感じる
- 病気や介護についての不安が増える
- 孤独死のリスクがある
ふとした時に寂しさを感じる
誰かと暮らしているといろいろな面で気を遣わなければなりません。
その点でいうと、一人暮らしは誰に気を遣うわけでもなく、好きなときに好きなことができてストレスフリーです。
でもずっと一人でいると、ふいに孤独を感じる瞬間があります。
病気になって寝込んでしまったとき、自分の話を聞いてもらいたいとき、周囲が家族や孫の話で盛り上がっているとき。
このようなときに、誰かがそばにいないことへの寂しさを感じてしまいます。
病気や介護についての不安が増える
日本人の平均寿命は年々伸びており、女性の平均寿命は87.74歳と90歳に迫ろうとしています。
長生きできることはいいことですが、必ずしも最期まで健康に生きられるわけではありません。
高齢になればさまざまな病気のリスクも高まり、介護が必要になる場合も出てきます。
同居している家族がいれば看病や介護を頼めますが、一人暮らしの場合はそうもいきません。
自分にもしものことがあったときにどうするのか、考えておく必要があります。
孤独死のリスクがある
「家の中で転倒して腰を強打し、起き上がれなくなった」
「冬の入浴時にヒートショックを起こして、浴室で倒れてしまった」
これらは同居人や頻繁に連絡を取る家族や友人などがいれば、異変に気づいてすぐに助けてくれるでしょう。
しかし、一人暮らしが長く周囲との交流もほとんどなかった場合には、あなたのSOSにすぐ気づいてくれる人はいません。
社会や地域と繋がっていない場合、老後の一人暮らしには孤独死のリスクがあります。
【最低2,000万円】どうやって老後資金を貯める?
2019年にメディアに盛んに取り上げられた老後資金2,000万円問題はご存知の方も多いでしょう。
この問題は金融庁の金融審議会で報告された市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」が発端です。
年金だけに頼らず生きていくためには、自分で老後資金を確保することが必要です。
そこで、どのように老後資金を貯めればいいのか、下記の5つの方法を紹介します。
- 生活費を見直す
- リースバックを利用する
- 定期預金を利用する
- NISA(小額投資非課税制度)を利用する
- iDeCo(個人型確定拠出年金)を利用する
生活費を見直す
まずはじめに、現在の自分自身の生活費を見直しましょう。
お金を貯めたいと思ったときに取るべき方法は大きく分けて2つあります。
それは「収入を増やす」ことと、「支出を減らす」ことです。
前者の「収入を増やす」ことはなかなか難しいので、まずは簡単に始められる後者から始めましょう。
5項目の見直しポイントを挙げていますので、チェックしてください。
食費
衝動買いやまとめ買いによる食品ロスをなくしましょう。
セール品に惑わされず、必要な分だけ買うことを心がけてください。
外食が多い場合はその頻度を減らして自炊をメインにすると、食費の節約につながります。
通信費
Wi-Fiや携帯料金の契約内容を確認してください。
格安SIMに乗り換えれば大幅な節約も可能です。
自動車
駐車場代やガソリン代の他にも車検代など、車の維持費は家計への負担が大きいです。
使用頻度が多くないのであれば、カーシェアやレンタカー利用への切り替えをおすすめします。
保険
ライフステージが変わると必要な保険も変わるものです。
現在加入している保険の補償内容が過剰になりすぎていないか、見直してみましょう。
日本には高額療養費制度があり、一定額以上の療養費は国が負担してくれます。
不要なものは解約してください。
住宅
ローンの支払いや毎月の家賃は支出の中でも大きな割合を占めます。
ローンは早めに返済できるように無理のない計画をたてましょう。
賃貸の場合は自分の条件にあった物件に引っ越すことで、支出を削減できます。
リースバックを利用する
リースバックという言葉、なかなか聞き馴染みのない人も多いかもしれません。
リースバックとは、所有する不動産を売却したあと、賃貸借契約を結んで同じ物件に住み続けられる仕組みのことです。
このサービスを利用すれば、自宅を現金化することでまとまった資金が手に入ります。
今までと同じ家に賃貸という形で住み続けられるというのもメリットです。
ただし、買取金額がローン残高より低い場合は利用できなかったり、家賃が相場より高い場合もあります。
利用にあたっては、きちんと内容を確認してください。
定期預金を利用する
定期預金は、預ける際にどれぐらい預けておくか期間を決めて預けます。
この期間が過ぎるまで、預けたお金は引き出せません。
また、定期預金は普通預金より金利が高く設定されていますので、普通預金に預けっぱなしにするよりは資産を増やせます。
自由に引き出せないので、預けた分は確実に貯金できるという点もメリットです。
NISA(小額投資非課税制度)を利用する
通常、株式や投資信託で得た売却益や配当に対しては20%の税金がかかります。
例えば、株で100万円設けた場合だと20万円は税金で持っていかれてしまうということです。
せっかく運用して利益を得ても、税金で持っていかれると損した気持ちになりませんか。
NISAを利用すると、年間の非課税枠内であれば、NISA口座(非課税口座)で購入した金融商品から得た利益は税金がかからないんです。
ガツガツ投資したい人には向かないですが、コツコツ貯蓄していきたい人はこの制度をぜひ利用してください。
銀行にお金をただ預けているよりも、投資に回した方が長期的に見ると資産を増やせる可能性が高くなります。
iDeCo(個人型確定拠出年金)を利用する
iDeCoは公的年金に上乗せする形で給付を受けられる私的年金制度です。
この制度を利用すると、個人で掛金を拠出し、自分で選んだ金融商品を長期運用していくことで、老後資金を形成できます。
掛金および運用益は60歳以降に年金資産として受け取ることができ、金融商品を賢く運用すれば受け取る年金の額を増やすことが可能です。
老後のために再婚するメリット・デメリット
結婚は若い人たちだけのものでも、人生で一度きりのものでもありません。
一度は離婚という選択をした人でも、老後のことを改めて考えて「もう一度結婚したい」と思うことも当然あるでしょう。
これからの人生を一緒に歩んでくれる人がいることはとても心強いです。
しかし、何に対しても言えることですが、再婚にもメリット・デメリットがあります。
再婚する3つのメリット
まず再婚するメリットです。
結婚は婚姻届に必要事項を記入し、役所に受理されれば成立します。
でも、たかが紙一枚と侮ってはいけません。
法的に婚姻関係が認められ、配偶者となることで得られるメリットには以下のの3つがあります。
- 経済的に楽になる
- 国や地方自治体の制度を受けられる
- 精神面で余裕が生まれる
ひとつずつ具体的に見ていきましょう。
関連:バツイチでもいつかは再婚できる?シングルマザーが再婚するメリットとデメリット、成功させるコツを大公開
1:経済的に楽になる
老後の不安で大きいのが金銭的な問題です。
生きていくためにはどうしてもお金は必要なので、避けては通れません。
定年を迎えた後は、それまでの貯蓄と年金でやりくりしていくことになります。
そうなったとき、やはり一人では心細いものがあるでしょう。
一人より二人で暮らしていれば、もらえる年金も二人分になりますし、食費などの生活費の負担も軽減できます。
2:国や地方自治体の制度を受けられる
法的な婚姻関係にあれば、国や地方自治体の制度を受けられます。
配偶者として認められることで、控除される税金や支給される年金があるんです。
その他にも、遺産相続に関する手続きや手術の際の立ち合いも可能になります。
3:精神面で余裕が生まれる
毎日の生活に不安を抱えていると、精神的にも追い詰められて疲弊してしまいます。
「自分の老後はどうなるんだろう」という悩みを抱えて生きていくのはとても辛いものです。
再婚して新しいパートナーができることで、このような老後に対する不安や孤独からくる寂しさを解消できます。
そうすれば精神面で余裕が生まれ、日々の生活にも張り合いが出てくるでしょう。
以上のように再婚には金銭的・精神的なメリットがあります。
再婚する3つのデメリット
次に、再婚するデメリットです。
他人と家族になることは決して簡単なことではありません。
特に再婚の場合、当人同士の気持ちだけで進められないという面があります。
再婚を考えている場合、考慮しなければならないデメリットは以下の3つです。
- 自分の子どもや周囲に反対される可能性がある
- 遺産相続のトラブルに巻き込まれる可能性がある
- 義父・義母の介護を任される可能性がある
こちらもひとつずつ具体的に見ていきましょう。
1:自分の子どもや周囲に反対される可能性がある
再婚を考えていると打ち明けたときに、自分の子どもや周囲に反対される可能性があります。
再婚を反対する理由はさまざま考えられますが、理由もなく反対する人はいません。
反対意見に耳を貸さず、自分の思いだけで再婚を強行してしまうと、親子関係や友人関係に亀裂が入り、後々後悔することになってしまいます。
そうならないためにも、再婚に納得してもらえるようにしっかりと話し合いを行ってください。
再婚相手に対して誤解があった場合、その誤解を解くことができれば、きっと祝福してくれるはずです。
2:遺産相続のトラブルに巻き込まれる可能性がある
遺産相続のトラブルに巻き込まれる可能性があることも認識しておかなければなりません。
あなたが再婚して配偶者になると、配偶者の死後、相続人として遺産の1/2を相続します。
そうなると、再婚相手に前妻との子どもがいた場合、子どもが相続できる遺産の額はあなたの相続分だけ減ってしまうわけです。
特に熟年再婚の場合、突然現れた再婚者に遺産を半分持っていかれることに納得できないという事例が多くあります。
遺産相続で骨肉の争いにならないように、遺言書を準備したり、日ごろからきちんと話し合いを行うなど対策が必要です。
3:義父・義母の介護を任される可能性がある
再婚相手の両親に介護が必要な場合、あなたが介護の担い手になるかもしれません。
義父母がとてもいい人たちで、介護が必要な時はお世話をしたいという場合は別ですが、そういうケースはなかなか稀でしょう。
介護はただでさえ重労働なのに、それが折り合いの悪い義父母の介護となると前向きな気持ちにはなれません。
つきっきりで介護が必要になると、仕事を辞めなければならない場合もあります。
再婚の話が出た際は、お互いの両親の介護が必要なのかどうかも話し合っておくといいでしょう。
以上のように再婚には周囲の人間との関わりから生じるデメリットがあります。
関連:再婚で失敗したくない女性必見!バツイチ子持ち女性の失敗例3選と再婚相手の見極め方について徹底解説
再婚相手を探すなら結婚相談所の利用がおすすめ
再婚相手を探す場合は、仕事や育児をしながら限られた時間で行わなければなりません。
結婚相談所を利用すれば、自分の希望する条件を伝えるとその条件にマッチする相手を紹介してくれます。
出会うまでのプロセスが効率的です。
再婚相手が見つかりやすい結婚相談所の選び方
せっかくお金を払って登録するのですから、再婚相手が見つかりやすい結婚相談所に登録しましょう。
再婚相手が見つかりやすい結婚相談所の選び方のポイントは2つです。
- 年齢層の高い結婚相談所に登録する
- 出来るだけ会員数の多い結婚相談所を選ぶ
なぜこの2つが重要なのか、理由を解説します。
年齢層の高い結婚相談所に登録する
年齢層の高い結婚相談所には、あなたと同じで再婚を見据えて登録している男性がたくさんいます。
目的が同じだと、価値観も似ていることが多く、結婚を具体的にイメージしやすいです。
逆に年齢層が低いと初婚の会員も多く、条件にあう人がなかなか見つからない可能性が高くなります。
出来るだけ会員数の多い結婚相談所を選ぶ
年齢層だけでなく、会員数の多さも重要です。
会員数が多ければ、より自分の条件に合う相手と出会う可能性が高くなります。
登録されている男性の中から相手を選ぶので、その分母はできるだけ大きい方がいいです。
以上の理由から、再婚のために結婚相談所を利用する場合は会員の年齢層と登録人数を確認しましょう。
バツイチ女性におすすめの結婚相談所3選
結婚相談所の選び方のポイント2つをお伝えしましたが、「おすすめの結婚相談所を具体的に知りたい。」と思う方もいるでしょう。
1:オーネット
特徴 | ・紹介と検索でたくさんの異性と出会える ・会員限定のパーティーも開催中 |
初期費用 | 43,200円~ |
月会費 | 12,600円~ |
会員数 | 約39,000人 |
成婚率 | 非公開 |
運営会社 | 株式会社オーネット |
2021年にオーネットを成婚退会したカップル2,590組のうち、約2割にあたる481組が男女のいずれかが再婚のカップルだそうです。
つまり、5組に1組が再婚カップルということになります。
オーネットは再婚を考えている人を対象に、いくつかのサービスを展開しているのが特徴です。
子育て中のママはシングルマザー向けの婚活・再婚プランを選びましょう。
男女45歳以上の中高年・シニアは人生のパートナー探しを目的とした中高年向けスーペリアを利用できます。
関連:オーネットの口コミ・評判は悪いって本当?無料体験談と特徴をまとめて解説
2:ツヴァイ
特徴 | ・IBJの会員と出会える ・手厚いサポートが魅力 |
初期費用 | 118,800円~ |
月会費 | 15,950円~ |
会員数 | 約95,000人 |
成婚率 | 42.3% |
運営会社 | 株式会社ZWEI |
ツヴァイは入会から成婚までマリッジコンサルタントがあなたを丁寧にサポートします。
悩みや不安に寄り添ってくれるアドバイザーの存在は心強いです。
また、ツヴァイに登録している会員の65%が、「相手が再婚でも気にしない」と回答しています。
あなたのことを理解してくれる男性にも、きっと出会えるのではないでしょうか。
関連:ツヴァイ(ZWEI)の口コミ・評判を徹底解説|結婚相談所の特徴や会員層を紹介
3:パートナーエージェント
特徴 | ・成婚者の3人に2人が1年以内成婚 ・コンシェルジュによる手厚いサポート |
登録料 | 33,000円 |
初期費用 | 77,000円~ |
月会費 | 16,500円~ |
会員数 | 約94,000人 |
1年以内の成婚率 | 93.1% |
運営会社 | タメニー株式会社 |
パートナーエージェントには仕事に子育てに頑張るママを応援するシングルマザー応援プランがあります。
専任の成婚コンシェルジュの手厚いサポートを受けることができますので、限られた時間を有効活用したい人におすすめです。
料金も通常コースより抑えた価格で設定されています。
関連:パートナーエージェントの口コミ・評判を徹底調査!結婚相談所の特徴や料金を紹介
老後の不安を解消するために今のうちから準備しよう
日本人の平均寿命は年々伸びており、私たちの老後の時間は長くなっています。
老後の人生を楽しく豊かに過ごすためには、今から準備しておくことが大切です。
今回紹介した老後資金の貯め方を実践して、資産を増やしておきましょう。
貯金にまわせる金額がそんなに多くなくても、毎月コツコツと続けることが大事です。
塵も積もれば山となります。
一人で生きていくことが不安なら、ぜひ再婚も選択肢として検討してください。
バツイチ・子持ちにおすすめの結婚相談所をまとめた記事はこちらからご確認いただけます。
バツイチ・子持ちにおすすめの結婚相談所5選!再婚の婚活事情や気をつける点もご紹介 | promarry | 1年以内に結婚したい人のための結婚相談所ポータルサイト
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promarry編集部:ricosumi
婚活・恋愛系ライター。マッチングアプリで出会った相手と結婚。結婚したい女性に役立つ記事を書きます。