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「理想の結婚相手」を探すために、結婚相談所で婚活を励んでいる方は、さまざまな条件をお持ちでしょう。
思い描く理想は人それぞれ異なりますが、結婚相談所で活動する男性は「結婚して子供を授かる」未来を想定している傾向にあります。
女性の場合は、妊娠・出産に対するリスクや、育児にかかる費用を現実的に捉えているので、一定の年齢に差し掛かると「夫婦だけの人生でもいい」とおっしゃる方が多いです。
そういった男女の温度差から、結婚相談所では年下女性をご希望する男性も少なくはありません。
しかし、実際に結婚相談所で成婚したご夫婦の年の差は、どれくらいが妥当なのでしょうか?
この記事では、結婚相談所で年の差婚が可能なのかという部分にフォーカスしながら、成婚への鍵となる「年齢の条件」についてお話します。
目次
結婚相談所の婚活は年の差が成婚のカギとなる
パートナーエージェントが行った年の差婚に関する調査から、年の差婚に対する意識を見ていきましょう。
結婚相手の理想の年の差についての調査では、5歳年下女性を希望する男性が25.9%、女性は5歳年上男性を希望する女性が31.4%となっています。
この結果を見ると、女性は年上男性を、男性は年下女性を希望していることがわかるでしょう。
また、男女ともに結婚相手が年上の場合、何歳までが許容範囲かという質問に対しては、男性は「0歳」、女性は「5歳」と回答した人が最も多くなりました。
この2つの調査から、女性は理想の結婚相手は+5歳年上で、男性の理想の結婚相手は−5歳年下を希望していることがわかりますね。
しかし、実際に結婚相談所で活動している40代以上の男性は10〜20歳年下女性を希望する傾向が強くなります。
男性は遺伝子を残したいという本能があるので、子供を授かりたいと思っているのなら、10〜20歳年下女性をご希望されるのもごくごく自然なことでしょう。
たしかに、近年、年の差婚したご夫婦も珍しくないですよね。努力次第で、年の差婚も不可能ではありません。
実際に同調査では、40代男性の50.9%が10歳以上年下女性したいと回答しています。
一方で「10歳以上年上男性でもOK」と答えた女性は、25〜29歳で12.7%、それ以外の年代は14.5%です。
この数値が何を意味するかというと、40代・50代になると、男性は若い女性を求める傾向にあるけれど、その対象となる20代女性は10歳以上年上の男性を許容範囲だと思っていない可能性が高いということ。
逆に考えれば、男性は若い女性を希望する傾向にあるので、女性も年下や同い年の男性だけでなく、少し年齢層の高い男性に申し込むことで、お見合いに進みやすいでしょう。
結婚相談所で婚活をしている方は、結婚に対する本気度が異なります。
みんな理想の結婚生活を思い浮かべながら、年齢・年収・外見・性格を吟味しているのです。
結婚相談所の婚活では、年下、年上、ある程度幅を持たせることで成婚の可能性が高くなります。
自身が結婚相手に希望している年代と異性と必ずしも成婚できるとは限らないのです。
このあたりを意識して婚活に取り組めば、婚活市場のミスマッチを防ぎ、成婚の確率がグンとアップします。
パートナーエージェントの調査:https://www.p-a.jp/research/report_64.html
結婚相談所を利用した人の年の差婚の割合
では、実際に結婚相談所を利用して成婚した年の差婚の割合はどの程度になるのでしょうか?
残念ながら結婚相談所に絞った調査がないので、ニッセイ基礎研究所の「日本における初婚・再婚・組み合わせ別 年上・年下・同年齢の状況」を元に年の差婚の割合を解説します。
引用:ニッセイ基礎研究所
全体でみると夫が年上である夫婦が多いですね。しかし、妻のみ再婚の場合、妻が年上で夫が年上の割合が大きくなっています。
初婚同士の夫婦を見ても、夫が年上であるケースが半数を超えており、「夫のみ再婚」とケースに絞ると、8割型、夫が年上・妻が年下です。
年の差婚の平均的な年齢差は2.2歳差である
同調査の平均年齢差を見てみると、2.2歳差が平均的な年齢差となっています。
・初婚同士の場合は1.7歳差
・妻のみ再婚の場合は0歳差
・夫のみ再婚の場合は6.6歳差
・夫婦とも再婚の場合は3.8歳差
また、厚生労働省の人口動態統計調査によると、夫婦の年の差婚は年々減少傾向にあります。
図引用:https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=58727?pno=2&site=nli
40代・50代の方からすると「年の差婚も成立する」という印象が強いかもしれませんが、30代・20代の方からすると「年齢差はない方がいい」と感じている可能性があるでしょう。
データの数字を見ても、「10歳年下と結婚したい」という願望は非現実的かもしれませんね。
婚活女性が考える、年の差の許容範囲
では、結婚相談所で婚活をしている女性は、年の差の許容範囲にどれくらいの幅を持たせておけばいいのでしょうか?
最初にお伝えすると、婚相談所で婚活している男性の多くはお子さんを希望しているので、男性も年齢はシビアに見ています。
婚活は35歳から厳しくなるという話を聞いたことはないでしょうか?
35歳といえば、高齢出産の目安となる年齢です。このことを踏まえて、男性は35歳以下の女性を希望する傾向が強くなります。
「年下の男性でも大丈夫です」とおっしゃる婚活女性もいますが、前述で解説したように、男性は年齢層が高くなればなるほど、本能的に年下女性を好みます。
10歳年上男性も視野に入れることで、あなたの成婚率はアップすると考えましょう。
婚活男性が考える、年の差の許容範囲
男性の場合、女性よりも妊娠出産のリスクがないため、年下女性でも可能性があると思っていないでしょうか?
しかし、男性も年齢を重ねるにつれ、不妊リスクは高くなります。
婚活女性は自分が直接、妊娠・出産に携わるので、不妊についての知識は男性よりも豊富です。
そのため、お子様を希望している女性は、できるだけ若い男性を希望しているのです。
婚活をしている女性は、想像以上にライフステージに対する計画がシビアです。
年上夫である割合が高いからといえ、年下女性を狙えるとは限りません。
男性も女性と同様、「年上でも年下でも大丈夫」という感覚を持って婚活に取り組みましょう。
年の差婚って実際どう?実はこんなデメリットも潜んでいる
年の差婚には、年の差婚ならではのデメリットもあります。
一般的に10歳以上年下の夫や妻を持つ人は周りから「若いパートナーでいいね」と羨ましがられることがあるはずです。
しかし、実際のところ、年の差婚ならではのデメリットは夫婦のライフステージにおいて問題が生じやすいといえます。
年の差婚において、デメリットとなる点は以下3つです。
・不妊のリスクがある
・育児・経済面での不安
・年齢を重ねるごとにギャップが生まれる
それぞれのデメリットを具体的に解説します。
不妊のリスクがある
お子さんを望んでいらっしゃる年の差夫婦にとって、不妊リスクがネックに感じるでしょう。
女性の場合、35歳を超えると、妊娠の可能性が下がり、ハイリスク出産になる可能性が高くなると言われています。
女性だけでなく男性も、30歳男性と45歳男性では妊娠率が20%低下すると言われているのです。
https://dual.nikkei.com/article/034/27/
もちろん、不妊リスクは年齢だけが関係しているわけではありません。
しかし、年齢面だけを考慮すると、同年代のご夫婦よりも年の差があるご夫婦の方が、不妊リスクが高いと言えるでしょう。
育児・経済面での不安
また、お子さんを授かり、妊娠・出産後には育児も待っています。
お子さんを大学まで進学させた場合、24年間、子育てに費やすことになるのです。
たとえば、20代女性と40代男性が成婚して、無事にお子様を授かれたとしましょう。
お子様が大学へ通っている頃には、妻は40代・夫は60代ですよね。
ここで浮上する問題が収入面です。
定年退職という概念がなくなってはいますが、健康面・経済面を考慮すると、不安を抱く女性もいるでしょう。
年齢によるギャップ
価値観、環境の違う2人が家族となる結婚ですから、上手くいかないこともあります。
もちろん、すれ違ったり、衝突したりしながら、夫婦関係を続けているご夫婦もいます。
しかし、年齢差が離れれば離れるほど、「世代による考え方」で食い違うこともあるでしょう。
たとえば、「家事は女性がすべき」という風習が強かった時代に生まれた夫と、「女性も男性も家事・仕事をこなす」という時代に生まれた妻では、家庭内での役割に不満が生まれやすいです。
また、相手が年上である場合、自分よりも老けていくスピードが早く感じることもあります。
まとめ:男性も女性も婚活を始めるなら「なるべく早め」に
夫婦は人生共同体です。嬉しいときも悲しいときも2人で運命を共有します。
だからこそ、妊娠・出産・育児・老後といったライフステージを踏まえても「10歳以上年下」などの条件はかなり高望みであることを認識しましょう。
真剣に結婚を望んでいる人たちが集まる「婚活」の場だからこそ、年齢・収入などにシビアな側面があるので「まだ婚活は早い…」という考え方は勘違いです。
1歳年が違うだけで、婚活は不利になるのが婚活だと心得て、なるべく早く行動しましょう。